2012/09/22 Debian on ThinkPad T60メモ

Debian on ThinkPad T60

The Debian GNU/Linux on The IBM/Lenovo ThinkPad T60
  • ThinkPad T60へのDebianインストールメモ
  • 参考:ThinkPad X20向けページはこちら Debian on ThinkPad X20

目次

  • 1. PCの仕様
  • 2. インストール前の準備
  • 3. Debian 6.0 (Squeeze) インストール (2011ー02)
  • 4. Squeezeアップグレード (2009-03-02)
  • 5. Debian 5.0 (Lenny) インストール
  • 6. Lenny(stable)アップグレード
  • 7. Lenny(testing)インストール
  • 8. Etchインストール (2007-04-15)
  • 9. Sargeインストールメモ
  • 10. 備考
    • KNOPPIX(Linuxパーティションからの起動)

1. PCの仕様

1.1. ThinkPad T60 (2007-33I)

  • CPU: Intel Core Duo 2500 (2GHz)
  • 2nd Level Cache: 2MBアドバンスドトランスファーキャッシュ(CPUに内蔵)
  • Chip Set: Mobile Intel 945PM Express チップセット
  • RAM: 1GB (PC2-5300 DDR2 SDRAM))・・・(主記憶メモリ)、現在は1枚増設して2GBに
  • Graphic Card: ATI MOBILITY RADEON X1400 ・・・(ビデオチップ)
  • Screen Monitor: 14.1V型TFT液晶 1400x1050 (SXGA+)、1,677万色)
  • HDD: 100GB (5,400rpm / SATA(シリアルATA) / 9.5mm)、現在は換装して320GBに
  • Wireless LAN: ThinkPad 11a/b/g Wireless LAN Mini PCI Express Adapter (Atheros AR5212, PCI ID:168c:1014)
  • LAN: Intel PRO/1000 PL (e1000 Gigabit Ethernet) Intel 82573L Gigabit Ethernet Controller
  • Audio: AD1981HD, SoundMAX Integrated Digital HD Audio (Analog Devices VEN_11D4 DEV_1981)
  • Bluetooth: Broadcom (btkrnl.sys)
  • ThinkPad T60(2007-33I) - 製品仕様 http://www-06.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd13.nsf/jtechinfo/SYP0-031AD85

1.2. ThinkPad シリアルATAハード ディスク・ベイ・アダプター (40Y8725)

  • 製品情報 http://www-06.ibm.com/jp/pc/option/obi/nob07/40y8725/40y8725a.shtml
  • Lenovo個人向けショッピングサイトで購入、香港から航空貨物で運ばれてきたようで、注文してから届くまで2週間ほどかかった。
  • このアダプターにハードディスクをつければ、セカンド・ハードディスクになり、LinuxでもWindowsでも起動することができる。
    • LinuxならばUSBの外付けドライブから起動することもできるが、Windowsの場合はできないが、しかしこのアダプターのディスクからであればWindowsも起動できる。デュアルブート環境を使う際には便利な部品である。
  • もちろん単純にディスク容量の拡大に使うともできる。
  • ThinkPad T60のウルトラベイは1つなので、このアダプターを付ける時はDVDドライブを外す必要がある。

2. インストール前の準備

2.1. BootLoader(ブートローダ)

  • マルチブートマネージャー(MBM、Multiple Boot Manager)を使用。
  • サイズが小さくMBR(マスターブートレコード)に納まるのでインストールで試行錯誤が多い場合はGRUBよりも便利。
  • MBMの他にSBM(Smart BootManager)、GAG(THE GRAPHICAL BOOT MANAGER)というブートマネージャもある。デザインや機能については同様。MBMが機能面でやや優れ、日本製で日本語マニュアルもあり、デザインもすっきりしており一番よいと思う。

2.2. Linux用パーティションの確保

  • 空きがなければGPartedやQTPartedを使って既存パーティションを縮小して確保する。
  • パーティション作成例など詳細は PC Partition

3. SSD への換装

3.1. SSD による高速化

  • Intel SSD 330 Series (240GB), SSDSC2CT249A3K5 に換装。
  • OS起動、アプリケーションの起動が速くなり、通常にインストールするだけで十分に高パフォーマンスになった。

3.2. SSD 向けのチューニング

  • tmpfsの設定、discard,noatime,commit=600オプションの追加
  • /etc/fstab にtmpfsについかの下記の1行を追加
none   /tmp   tmpfs   defaults 0 0
  • rootとhomeのVolumeにdiscard,noatime,commit=600オプションを追加
# / was on /dev/sda6 during installation
UUID=xxxxxxxx  /      ext4  discard,noatime,commit=600,errors=remount-ro  0  1
# /home was on /dev/sda8 during installation
UUID=xxxxxxxx  /home  ext4    noatime,defaults    0    2
  • 他にもSSD有効活用、延命のための設定があるかと思いますが、3年保証のSSDですし、パフォーマンス優先でしばらくデフォルト設定で使用してます。
  • この Intel SSD 330 Series (240GB) について、Windows 7 プチフリのようは現象が出ましたが、Debianでは全く問題なしです。
  • Intel SSD 330 Series のプチフリ現象?への対応 http://nao-yu-ki-pc.blogspot.jp/2012/09/intel-ssd-330-series.html

4. Debian 7 testing (wheezy) インストール

  • Debianのサイトからダウンロードし、インストール問題なし。
  • 2012-09-09 付 Debian Installer 7.0 Beta2 release も調子よく、日本語変換が標準で Mozc になり便利。
  • 標準のGnomeデスクトップ環境をインストールし、容量は4.1GB程度。

5. Debian 6.0 (Squeeze) インストール

5.1. 全般的なメモ (2011ー02)

  • netinst CD でインストールしてみたところ、何の問題もありませんでした。
  • これまでのリリースの中でもっとも簡単で完璧なインストールでした。
  • 無線LANもインストール直後から使えます。madwifiをインストールする必要もありません。ドライバはath5kが使われてます。インターフェース名はwlan0です。

6. squeezeアップグレード

6.1. 全般的なメモ (2009-03-02)

  • 2009-03-02にtestingのsqueezeにアップグレードしてみました。
    • /etc/apt/sources.listをsqueezeに書き換えアップグレードしました。
    • sudo aptitude update
    • sudo aptitude clean
    • sudo aptitude upgrade
    • sudo aptitude dist-upgrade
  • stableの場合 (2010-03)
    • /etc/apt/sources.listをsqueezeに書き換え、Singleで下記の順に実行するのが標準です。アップグレードについてはaptitudeでなくapt-getがよいそうです。
    • apt-get update
    • apt-get upgrade
    • apt-get install udev
    • apt-get dist-upgrade

6.2. ルートパーティションを初期化してインストール (lennyで使用していた/homeをそのまま残して)

  • アップグレードに失敗したので、止む無くルートパーティションを初期化上書きでインストールしました。
  • ルートパーティションは ext4 に、/home は lenny の時のまま ext3 です。
  • インストール成功し、/home フォルダもそのまま使用できます。インストーラは /home は触りませんので、問題が出るとしたらデスクトップ環境(Gnome等)を起動してからです。X Window System がハングするようなトラブルは恐らくないと思います。

6.3. 日本語入力環境

  • インストール後、日本語入力をするために、[システム]ー[入力メソッド切換器]でuimを選択し、再ログオンすれば、uim + Anthy の環境で使えるようになりました。
  • lennyの時には scim + anthy にしていたので、scim、scim-anthyをインストールしました。scim-bridge-client-gtkも同時に入るでしょう。
    • [入力メソッド切換器]でscim-bridgeを選択し、再ログオンすればOKです。
    • scimでもよいのですが、変換候補選択肢が入力位置から離れてしまいますので、scim-bridgeがよいと思います。

6.4. ext3 から ext4 へコンバート

  • /home を ext3 から ext4 へコンバートしました。
  • サイズは 50GB でしたが、短時間で終わりました。
  • 念のため、Single で立ち上げてコンバートしました。マルチでもたぶんできると思います。
  • /home が /dev/sda6 という環境です。
# umount /dev/sda6

# fsck.ext3 -pf /dev/sda6
/dev/sda6: 25262/3276800 files (6.0% non-contiguous) 5612307/13107024 blocks

# tune2fs -O extents,uninit_bg,dir_index /dev/sda6
tune2fs 1.41.12 (17-May-2010)

#fsck.ext4 -yfD /dev/sda6
e2fsck 1.41.12 (17-May-2010)
Pass 1: Checking inodes, blocks and sizes
Pass 2: Checking directory structure
Pass 3: Checking directory connectivity
Pass 3A: Optimizing directories
Pass 4: Checking reference counts
Pass 5: Checking group summary information

/dev/sda6: ***** FILE SYSTEM WAS MODIFIED *****
/dev/sda6: 25262/3276800 files (6.0% non-contiguous) 5612226/13107024 blocks
  • 次に /etc/fstab を編集し、/home のファイルシステムを ext4 に書き換えます。
# vi /etc/fstab
======================
# /home was on /dev/sda6 during installation
UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx /home ext3 defaults
                                                   ↓
UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx /home ext4 defaults  
======================
  • UUIDは変わってなかったですが、念のために調べるならば
# tune2fs -l /dev/sda6 |grep UUID
Filesystem UUID:  xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
  • そしてマウントします。
# mount /home
[ 2308.570821] EXT4-fs (sda6): mounted filesystem with ordered data mode

6.5. 日本語の PDF 文書を読む

sudo apt-get install evince ghostscript cmap-adobe-japan1 xpdf-japanese xpdf
sudo mkdir -p /usr/share/poppler/cidToUnicode
sudo ln --symbolic /usr/share/xpdf/japanese/Adobe-Japan1.cidToUnicode /usr/share/poppler/cidToUnicode/Adobe-Japan1
sudo mkdir -p /usr/share/poppler/cMap
sudo ln --symbolic /usr/share/fonts/cmap/adobe-japan1 /usr/share/poppler/cMap/Adobe-Japan1

7. Debian 5.0 (Lenny) インストール

  • サイズが小さい公式netinstイメージをCD-RWに焼いてインストールした。
    • Debian -- 最小の CD を使って、ネットワークインストールする http://www.jp.debian.org/CD/netinst/
    • ネットワークインストールが快適に行えるのがDebianのよいところ。無駄がなくてDebianらしい。

7.1. ハードウェア情報

  • dmesgコマンド
    • 例、 dmesg | less
  • Gnomeのシステム、設定、System Profiler and Benchmark (HardInfo)
    • GUIツールでCPUベンチマークもできます。

7.2. 無線LAN

  • madwifiを使う。後述のEtch、Lenny(testing)参照。
  • madwifiをはじめてインストールした後はリブートした方がよい。

7.3. サウンド

  • 一般ユーザで音が出ないが、権限設定で解決する。
    • [システム管理]-[ユーザとグループ]、ユーザを選択してプロパティを開く
    • [ユーザの権限]タブで「オーディオ・デバイスを利用できる」にチェックを付ける
    • 再ログインする

7.4. 文字入力

7.4.1. 日本語入力(uim + Anthy)
  • Lennyの日本語環境ではこちらがデフォルト
  • Anthy(高度)で予測入力を有効にする。「・(中黒)」などの変換がスムーズに。画面表示速度の遅いマシンではOFFにした方がいいかも。
  • Anthyキー設定1で半角英数字変換に、既定のF10に加えF11を追加。Gnomeのテキストエディタ(gedit)ではF10はファイルメニューが優先されるため。
  • 日本語入力中にローマ字入力をする場合、uim + Anthy の環境では上手く変換できない。日本語入力をOFFにして入力した方が早い。
7.4.2. 日本語入力(scim + Anthy)
  • scim-anthyとscim-bridge-client-gtkをインストールします。
  • scim-anthy
    • 日本語入力中にローマ字入力も上手く変換できます。MicrosoftのIME、Google日本語入力などと同じような変換操作となります。
    • scim-anthyだけインストールしている環境では、変換候補ウィンドウが使用中のウィンドウの右下の離れたところに表示される問題があります。
  • scim-bridge-client-gtk をインストール
XIM=SCIM
if [ -e /usr/bin/skim ]; then
XIM_PROGRAM=/usr/bin/skim
else
XIM_PROGRAM=/usr/bin/scim
fi
XIM_ARGS="-d"
GTK_IM_MODULE=scim-bridge
QT_IM_MODULE=scim-bridge
DEPENDS="scim | skim, scim-bridge-agent, scim-bridge-client-gtk | scim-bridge-client-qt"
  • SCIMの設定
    • Gnomeのシステム、設定、SCIM入力メソッドの設定
    • 全体設定メニューの開始/終了のキーに Zenkaku_Hankaku (半角/全角キー) を追加し、適用します。
    • Anthyメニューの予測タブで「文字入力中に予測候補を表示する」をONにすると、便利な予測入力が有効になります。低速なPCでも大丈夫です。
7.4.3. クリップボード履歴管理(コピー履歴)
  • クリップボード履歴があれば文字入力が楽になります。
  • Parcellite (A Lightweght GTK clipboard manager)をインストールすると、パネルにアイコンが追加されコピー履歴からの貼り付けができます。起動する・しないは設定ーセッションで設定できます。
  • glipperというパッケージも昔からあります。インストール後、GnomeパネルにClipboard managerを追加します。
    • 既定の設定では1文字ずつ別々に履歴に入ることがあります。PCとマウスの環境によるかも知れません。glipperの設定で Select - Mark/middle mouse buttonをオフにすると、真ん中ボタンでのコピーができなくなりますが、1文字ずつのコピーは防止できます。

7.5. ブラウザ

7.5.1. IceweaselとFirefox
  • Iceweaselとfirefoxは同じブラウザであり、Debianパッケージとして一括管理できるIceweaselを使いたいが、名前が異なるため、Iceweaselではアドオンがインストールできないことがある。
  • 対応方法
    • firefoxをダウンロードし任意のフォルダに展開し実行する。(firefoxというファイルを実行するだけ)
    • firefox用のアドオンをインストールし終了させる。
    • Iceweaselを起動するとfirefoxでインストールしたものはそのまま使うことができる。
7.5.2. Firefoxのインストール
  • 基本的にIceweaselを使うため、Firefoxはホームディレクトリにファイルを展開して起動する。
    • インストールフォルダ:/home/xxxxxx/bin/firefox
    • 起動ファイル:/home/xxxxxx/bin/firefox/firefox (これをランチャに登録する)
    • ランチャのアイコン:/home/naoyuki/bin/firefox/chrome/icons/default フォルダの中から、default32.png などを使う。
7.5.3. Google Chromeのインストール
  • Linux版があります。Linux (Debian/Ubuntu/Fedora/openSUSE) 用をダウンロードし、これはdebパッケージですのでdpkgコマンドでインストールできます。なお、Google ChromeにはFlashプラグインも含まれるようになりましたので手間が少ないです。
$ sudo dpkg -i google-chrome-beta_current_i386.deb 
[sudo] password for xxxxx: 
未選択パッケージ google-chrome-beta を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 133799 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
(google-chrome-beta_current_i386.deb から) google-chrome-beta を展開しています...
google-chrome-beta (4.0.249.43-r34537) を設定しています ...
menu のトリガを処理しています ...
man-db のトリガを処理しています ...
$
7.5.4. ブラウザのFlashプラグイン
  • Google ChromeはFlashプラグインを含んだパッケージになりましたので、別途インストールする必要がなくなりました。
  • 他のブラウザはFlashプラグインが必要です。
  • Debian 5.0 (Lenny) の Gnome デスクトップ環境では swfdec (swfdec-gnome, swf-mozilla) が含まれ、Iceweasel や epiphany-browser で YoutubeなどのFlashコンテンツを見ることができる。
  • swfdecは自動再生でなく一時停止モードに設定されている。三角マークを1クリックするとFlashが再生されコンテンツを見ることができる。1クリックの手間がかかるが、広告が目に触るサイトでは一時停止モードは都合よい。
  • swfdecの他にフリーではgnashもある。gnash, gnash-common, mozilla-plugin-gnash, gnash-tools をインストールする。gnash-tools はコマンドラインツールなのでブラウザで使うには恐らく不要。swfdecよりはいろいろ細かな設定が可能である。
    • gnashを一時停止モードに設定するには、任意の表示中のFlashコンテンツを右クリックし、[編集]-[設定]-[プレーヤ]タブにある「Gnashを一時停止モードで開始する」をチェックONにする。
  • Flashの新しい機能に凝ったデザイナーや映画のHPの場合、swfdecやgnashが新機能に対応していないことがある。この場合、flashplugin-nonfree(Adobe) をインストールするか、AdobeのページからLinux用パッケージ(tar.gz)をダウンロードして手動でセットアップする。
  • AdobeのLinux 用パッケージ(tar.gz)手動インストール
    • ダウンロードファイルを解凍するとライブラリが1ファイルとセットアップシェルが含まれ、まずはセットアップシェルを実行する。IceweaselやEpiphanyはこの手順でプラグインが利用できるようになる。
    • 標準のIceweaselとは別に任意のフォルダに Firefox3 を展開して使用している場合、プラグインフォルダに手でコピーするか、リンクを張ってDebianパッケージのプラグインを使うことができる。
  • ~/bin/firefoxにfirefoxを展開した場合
$ cd ~/bin/firefox
$ ln -s /usr/lib/mozilla/plugins plugins
$ ls -l plugins
lrwxrwxrwx 1 xxx xxx 24 2009-04-30 00:10 plugins -> /usr/lib/mozilla/plugins
7.5.5. Google Bookmark
  • Firefox用のアドオンはたくさんありますが、GMarksが便利です。
  • iGoogleにもGoogle Bookmarksというガジェットがありますが、FirefoxやChromeのアドオンが便利です。
  • Google Chromeのアドオン(拡張機能)でGoogle bookmark用のツールは現在たくさんあります。おすすめは機能豊富は2つ。
    • SimpleGoogleBookmarks by takitakiT
    • Google bookmarks by jimmy.liang
  • 他にも下記も好みで。
    • Google Bookmarks by Martin Jakl
    • Simple Google bookmarks by Kei Funagayama (シンプル Google ブックマーク by Kei Funagayama)
  • Googleブックマークのページへのアクセスがよくなれよいだけであれば下記の2つなど。
    • Google Bookmarks by Mickael B.
    • Google Bookmarks by Eduardo R

7.6. 蔵書管理(ブック・コレクション・マネージャー)

  • Alexandriaを使用。バーコードスキャナーを使って便利に管理できる。
  • 手順はこちらに移動 Alexandria

7.7. 辞書ソフト

  • Gjiten (GNOME用の日本語辞典)
    • インストール時に英和辞典(edict)、漢英字典(kanjidic)、コンピューター用語の英和辞典(compdic)が入ります。
    • 辞書データパッケージのedictとkanjidicが一緒に入り、edictにはcompdicが含まれます。
    • 自動的に設定されなかった場合、編集ー設定ー単語辞典ー各辞典の画面で追加します。
$ ls /usr/share/gjiten/dics
compdic  edict  kanjidic
  • Gnomeの辞書(Dictionary)
    • プロキシー環境で辞書サーバに接続できない。
  • stardict
    • 辞書ファイルを StarDict のサイトからダウンロードします。 http://stardict.sourceforge.net /Dictionaries_ja.php
    • 圧縮アーカイブされた辞書ファイルを /usr/share/stardict/dic に展開し、StarDict を再起動すれば読み込まれます。辞書ごとにディレクトリになっていても大丈夫です。
    • scanの設定をONにするとマウスオーバー辞書の機能が働きますので、ブラウザに表示された英語の訳をポップアップさせることもできます。
  • gwaei

7.8. Compiz とディスプレイドライバー

  • Lenny では Compiz が問題なく動く。
  • ThinkPad T60 (2007-33I) のグラフィックカードは ATI MOBILITY RADEON X1400 であるため、ドライバは ATI Radeon and ATI FireGL family 用のディスプレイドライバーである fglrx を使用した。Debianのパッケージにあるので容易にインストールできる。
  • fglrx でなく ATI drivers でも大丈夫だと思う。以前こちらで Compiz を動かしたこともある。
7.8.1. fglrx (ディスプレイドライバー)
  • fglrx関連パッケージをインストール
    • xserver-xorg-video-atiパッケージはインストールされていた
  • fglrxのロードが上手く行かない場合、"aptitude update"、"m-a prepare"、"m-a a-i fglrx" を何度か実行しリブートする。
    • m-a prepare
    • m-a a-i fglrx
    • modprobe fglrx
    • aticonfig --initial
    • lsmod |grep fglrx (確認)
    • fglrxinfo (確認)
    • glxinfo |grep direct (確認)
    • fgl_glxgears (確認、別ウィンドウで図形が軽快に回るはず)
$ lsmod |grep fglrx
fglrx                1939196  30 
agpgart                28808  2 fglrx,intel_agp

$ fglrxinfo
display: :0.0  screen: 0
OpenGL vendor string: ATI Technologies Inc.
OpenGL renderer string: ATI Mobility Radeon X1400
OpenGL version string: 2.1.8304 Release

$ glxinfo |grep direct
direct rendering: Yes
7.8.2. compiz
  • compiz関連パッケージを一通りインストール
    • compiz
    • compiz-core
    • compiz-fusion-plugins-main
    • compiz-gnome
    • compiz-gtk
    • compiz-plugins
    • compizconfig-settings-manager (設定マネージャー、これはないと不便)
    • fusion-icon (タスクトレイのアイコン、コマンドなしでCompizの起動ができる)
    • その他、上記の依存パッケージ
  • /usr/bin/compiz
    • Lenny では /usr/bin/compiz の WHITELIST に fglrx が記載されているので編集する必要がない。
    • grep fglrx /usr/bin/compiz
LIBGL_FGLRX="/usr/lib/fglrx/libGL.so.1.2.xlibmesa"
WHITELIST="fglrx nvidia intel ati radeon i810"
   verbose "Enabling Xgl with fglrx ATi drivers...\n"
  • xorg.confへのExtensionsの設定(Option “Composite” “Disable”)は行わなくても大丈夫だった。
  • 起動
    • compiz --replace &
    • あるいは fusion-icon で
    • 画面が真っ白になって操作不能になった場合は Ctrl + Alt + Back space で X.Org X Window System を強制終了させ startx で再起動する。

8. Lenny(stable)アップグレード

  • リリースノートの手順通りアップグレードできる。
    • sudo aptitude update
    • sudo aptitude clean
    • sudo aptitude upgrade
    • sudo aptitude dist-upgrade

9. Lenny(testing)インストール

9.1. 全般的なメモ (2007-07)

  • netinst 20080628-21:09 を使用した。
    • ベータ2ではタスクを選択したあとインストールに失敗する。何もタスクを選択せず最小インストールにしても失敗する。

9.2. 無線LAN

  • Etchと同様
9.2.1. NIC(内蔵無線LANアダプタ)のデバイス名調査
  • lspci
  • lspci -n
  • lspci -v
  • PCI ID を確認し、"168c:1014"ならば Atheros製なので madwifi を使う。Intel製なら ipw3945 などを使う。
  • Atheros AR5212はWindowsのデバイスマネージャでは IBM 11a/b/g Wireless LAN Mini PCI Express Adapter と表示される。
9.2.2. セットアップ手順
  • apt-get install wpasupplicant
  • apt-get install linux-headers-2.6.xx-686
  • apt-get install madwifi-source madwifi-tools
  • m-a prepare
  • m-a a-i madwifi
  • modprobe ath_pci
  • dmesg (確認)
  • /etc/network/interfaces を編集する。WPA-PSKの場合。
    • WPAのパスワードは英数字のものそのままでもよいが、wpa_passphraseコマンドで16進数に変換したものを設定する。
    • 変換コマンド wpa_passphrase [ssid] [passphrase]
    • WPA Driverは"madwifi"を指定したいところだが"wext"(Wireless Extention (general))が使われてしまう。
    • WPAの設定は /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf 等に外出しする例が多いが、wpasuppicant の /usr/share/doc に /etc/network/interfaces を使う例が記述されていたので簡単なこちらにした。
    • CCMPはAESのこと。AESでうまく繋がらない場合、アクセスポイントをTKIP混合モードにする。AESの方が暗号強度が強い。TKIPの場合は解読されにくいようパスフレーズを21文字以上にすること。
# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback

# The primary network interface
allow-hotplug eth0
iface eth0 inet dhcp

# The secoundary
#auto ath0
allow-hotplug ath0
iface ath0 inet dhcp
 wpa-driver wext
 #wpa-driver madwifi
 wpa-ssid xxxxxxxxxxxx
 wpa-pairwise CCMP TKIP
 wpa-group CCMP TKIP
 wpa-psk xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
  • WEPの場合の/etc/network/interfaces
# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback

# The primary network interface
allow-hotplug eth0
iface eth0 inet dhcp

# The secoundary
#auto ath0
allow-hotplug ath0
iface ath0 inet dhcp
 wireless-essid xxxxxx
 wireless-key yyyyyyyyyyyyy
  • 無線LAN通信の暗号化方式と認証方式
    • WEPとWPAがある。
    • WEPはRC4という暗号化方式が使われているが今日では数分で解読可能とされ、WPAが奨められる。
    • WPAにはTKIPとAESという暗号化方式が選択でき、AESの方がより強い。
    • WPAにはまたPSKモード(個人向け)とEAPモード(企業向け)があり、EAPではRADIUSサーバが必要になるが、IEEE 802.1xという認証方式が使用できる。
9.2.3. カーネルバージョンアップ時の対応
  • セットアップと同じ手順でmadwifiをビルドしなおす。
9.2.4. Ubuntu 9.04 での問題

9.3. NetworkManager

  • 無線LAN環境では上手く動作しないので削除した。
    • 無線LANのNIC検知が上手くできない問題と、できないためにオフライン状態と判断され、Firefox起動時にオフライン・モード(オフライン作業)になってしまう問題がある。
    • Firefoxは[ファイル]-[オフライン作業]のチェックを起動後に外せばよいだけだが一手間かかる。
  • Iceweaselの場合はオフライン作業にならないので、Firefox2ではNetworkManagerとは連動しないようだ。Firefox3のオンライン/オフラインの判断はdbusが検知した情報を使うようで、何か仕様上の齟齬か不具合か分からないがdbusがオフラインだと誤判断してしまっている。
  • /var/log/syslog
NetworkManager: <WARN>  nm_dbus_get_networks_cb(): error received: org.freedesktop.NetworkMan
agerInfo.NoNetworks - There are no wireless networks stored.. 
  • 無線LANは/etc/network/interfacesで設定すれば接続可能だが、NetworkManager(ローミング管理)を使って無線LANの接続を行う方法が分からない。ローミング管理ツールには他にwifi-radarパッケージがあり、こちらは無線LAN接続も問題なく行える。
    • 無線LANのデバイスath0をNetworkManagerの管理対象になるようにし、続いてnm-appletのEdit Wireless Networks(もしくは[システム]ー[設定]ー[Network Manager Editor])で無線LANのセキュリティ設定をしたいが何も入力できない。(入力できないので無線ネットワークは接続されない状態のまま)
    • NetworkManagerに管理させたい場合は/etc/network/interfacesには何も書かないか、あるいは以下の記述のみにする。autoでもallow-hotplugでもどちらでもよい。オプションを書けば管理対象外になる。
    • 下記の通り記述し、"/etc/init.d/network-manager restart"を行えばNM管理下になりnm-appletにも反映されるが、無線LANの設定画面を開いても何も入力ができない。
auto lo
iface lo inet loopback

allow-hotplug eth0
iface eth0 inet dhcp

allow-hotplug ath0
iface ath0 inet dhcp
  • /usr/share/doc/network-manager/README.Debianの説明(抜粋)
1.)
auto wlan0
iface wlan0 inet dhcp
-> This device is managed by NM.

1.a)
allow-hotplug eth0
iface eth0 inet dhcp
-> This device is managed by NM

2.)
auto wlan0
iface wlan0 inet dhcp
        wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
-> This devices is *not* managed by NM because it has additional options.

3.)
iface wlan0 inet dhcp
-> This device is *not* managed by NM because it is not set to "auto".

4.)
iface eth0 inet static
        address 192.168.1.10
        netmask 255.255.255.0
        gateway 192.168.1.1
-> This device is *not* managed by NM because it is configured as "static" and
   has additional options.

5.)
Device is not listed in /etc/network/interfaces.
-> Device is managed by NM.

9.4. Bluetooth

9.4.1. Bluetoothマウス(SONY VGP-BMS33)の設定
  • Etchのときはスクロールホイールが効かないという問題があったが、Lennyでは解決していた。
  • Bluetooth関連パッケージのインストール
  • マウスはGnomeのアプレットでも検索できているが、アプレットでは接続が上手くできない。
  • /etc/default/bluetooth を編集しhiddデーモンを起動しておけばよい。
#HIDD_ENABLED=0
HIDD_ENABLED=1
  • もしくは手動でhiddコマンドを打ってもよい。
    • sudo hidd --connect 00:02:76:08:F5:18
    • マウスの電源をONにし、Connectボタンを押すと数秒後に接続される。

9.5. Compiz とディスプレイドライバー

  • 上述の Lenny インストールの欄参照
  • ドライバはfglrxを使用した。xserver-xorg-video-radeonパッケージは未検証。
  • ドライバはati、radeon、fglrxのどれかを使えばよいと思う。Fedora9ではradeonが使われておりCompizが動作している。
    • ATI drivers(ATIのサイトからダウンロードできるLinux用ドライバ、ati-driver-installer-8.39.4-x86.x86_64.run等)は使わなかった。こちらでも動作するとは思う。
9.5.1. fglrx
  • fglrx関連パッケージをインストール
  • aticonfig --initial
  • aticonfig --overlay-type=Xv
    • OpenGL設定が正しく行われたのかどうか、どうもよく分からなかった。
    • glxinfoで確認したところ、direct renderingがNoであり、この設定は不要だと思う。
  • xserver-xorg-video-atiパッケージをインストール
    • 状況は変わなかったがこのパッケージは必要だと思う。
  • m-a prepare
  • m-a a-i fglrx
  • modprobe fglrx
9.5.2. compiz
  • compiz関連パッケージを一通りインストール
  • /usr/bin/compizを編集しfglrxを追記(54行目)、これが重要だった。
# Driver whitelist
WHITELIST="nvidia intel ati radeon fglrx i810"
  • compiz --replace &
9.5.3. 参考
  • fglrxinfo
display: :0.0  screen: 0
OpenGL vendor string: ATI Technologies Inc.
OpenGL renderer string: ATI Mobility Radeon X1400
OpenGL version string: 2.1.7659 Release
  • fgl_glxgears (快調にキューブとギアが回転)
Using GLX_SGIX_pbuffer
4033 frames in 5.0 seconds = 806.600 FPS
  • glxinfo(direct renderingの箇所)
name of display: :0.0
display: :0  screen: 0
direct rendering: Yes
server glx vendor string: SGI
server glx version string: 1.2
server glx extensions:
   GLX_ARB_multisample, GLX_EXT_import_context, GLX_EXT_texture_from_pixmap,
   GLX_EXT_visual_info, GLX_EXT_visual_rating, GLX_OML_swap_method,
   GLX_SGIS_multisample, GLX_SGIX_fbconfig, GLX_SGIX_visual_select_group
(以下略)
  • /etc/X11/xorg.conf (特別に手で編集するところはない)
Section "ServerLayout"
       Identifier     "aticonfig-Layout[all]"
       Screen      0  "aticonfig-Screen[0]" 0 0
EndSection

Section "Files"
EndSection

Section "Module"
EndSection

Section "InputDevice"
       Identifier  "Generic Keyboard"
       Driver      "kbd"
       Option      "XkbRules" "xorg"
       Option      "XkbModel" "jp106"
       Option      "XkbLayout" "jp"
EndSection

Section "InputDevice"
       Identifier  "Configured Mouse"
       Driver      "mouse"
EndSection

Section "Monitor"
       Identifier   "Configured Monitor"
EndSection

Section "Monitor"
       Identifier   "aticonfig-Monitor[0]"
       Option      "VendorName" "ATI Proprietary Driver"
       Option      "ModelName" "Generic Autodetecting Monitor"
       Option      "DPMS" "true"
EndSection

Section "Device"
       Identifier  "Configured Video Device"
EndSection

Section "Device"
       Identifier  "aticonfig-Device[0]"
       Driver      "fglrx"
       Option      "VideoOverlay" "on"
       Option      "OpenGLOverlay" "off"
EndSection

Section "Screen"
       Identifier "Default Screen"
       Monitor    "Configured Monitor"
EndSection

Section "Screen"
       Identifier "aticonfig-Screen[0]"
       Device     "aticonfig-Device[0]"
       Monitor    "aticonfig-Monitor[0]"
       DefaultDepth     24
       SubSection "Display"
               Viewport   0 0
               Depth     24
       EndSubSection
EndSection
  • xorg.confへのExtensionsの設定について、Composite Extension がデフォルトで有効になっている場合、fglrxドライバではDRIとComposite Extensionの同時利用がおこなえずComposite Extension が優先されるため無効化する手順があるが、設定しなくても大丈夫だった。
(設定しなかった)
Section “Extensions”
       Option “Composite” “Disable”
EndSection

9.6. フォント

9.6.1. Vine Linux による日本語 TrueType フォント
  • Debianの公式パッケージ、日本語ゴシック TrueType フォント。
  • apt-get install ttf-vlgothic
9.6.2. IPAフォント
  • deformaを使わない手順
    • ファイル(IPAfont00301.zip)をダウンロードし展開(解凍)
    • 展開したファイルの中から、ttfファイルをホームディレクトリの .fonts (~/.fonts) にコピーする。
    • デスクトップ環境で使用するフォントは[システム]ー[設定]ー[外観の設定]ー[フォント]でIPAフォントを選択、適用する。
    • 各アプリケーションで使用するフォントは各アプリケーションで設定する。
$ unzip IPAfont00301.zip
$ cd IPAfont00301
$ cp *.otf  ~/.fonts
$ cd ~
$ ls .fonts/*otf
.fonts/ipag.otf  .fonts/ipagp.otf  .fonts/ipam.otf  .fonts/ipamp.otf
  • 前のバージョンの IPAfont00201.zip の場合
$ unzip IPAfont00201.zip
$ cd IPAfont00201
$ cp *.ttf  ~/.fonts
9.6.3. M+ と IPAフォント
  • M+ と IPAフォントの合成フォント http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/
  • IPAフォントの設定を同じ要領で設定する。
    • ファイル(mixfont-mplus-ipa-TrueType-20060520p1.tar.bz2)をダウンロードし展開(解凍)
    • 展開したファイルの中から、ttfファイルをホームディレクトリの .fonts (~/.fonts) にコピーする。
    • デスクトップ環境で使用するフォントは[システム]ー[設定]ー[外観の設定]ー[フォント]でIPAフォントを選択、適用する。
    • 各アプリケーションで使用するフォントは各アプリケーションで設定する。
$ cd mixfont-mplus-ipa-TrueType-20060520p1/
$ cd opfc-ModuleHP-1.1.1_withIPAFonts_and_Mplus/
$ cd fonts/
$ cp *.ttf  ~/.fonts

9.7. トラブルシューティング

9.7.1. ブート時の Error 15: File not found (GRUB)
  • GRUBの設定のブートデバイスがずれているために起こるエラー。
    • 例、 /boot/grub/menu.lst を root (hd0,5) → root (hd0,6) というように正しいブートデバイスに書きなおすと解決する。
    • パーティション構成によるが、拡張パーティションとしてLinux用パーティションを増やしている環境において、apt-get update でカーネルが更新したときに行われるGrubの再設定処理で誤認識され生じるエラー。
    • 再起動前に /boot/grub/menu.lst を更新するか、気がつかず再起動してしまった場合は、Grubの画面までは起動するので「e」で編集して起動し、起動後に修正する。
    • Live CDで起動して /boot/grub/menu.lst を編集したいところだが、LVMを使っているとマウントは面倒。/boot はLVMパーティションではないのだが、本物の /boot/grub/menu.lst が見えない。

10. Etchインストール

10.1. 全般的なメモ (2007-04-15)

  • 全般的に問題なし。(HDD、NICを自動認識。Displayも適切に自動設定。)
    • 地域オプションの選択 →Japanease
    • ネットワークの設定 →はい(設定する)
    • パーティションの分割とマウントポイントの選択 →手動
    • 「デスクトップ環境」「ラップトップ」「標準システム (Standard System)」を選択。ダウンロードに時間がかかる。
    • 日本語入力、ブラウザ(Iceweasel)、OpenOffice、音楽プレーヤー、DVDプレーヤー等ほぼ全てインストールされる。
    • シャットダウンの際のコンソールの文字が大きい。(対処方法は後述)
  • インストールパッケージの選択
  • GUIインストール
    • boot: installgui
    • デスクトップ環境は標準で一括してインストール
    • マウスが使える。選択肢などの内容は従来のインストーラと変わらないがスクリーンショットを取るボタンがあったり、見た目もスマートなので折角だから使用した方がよいと思う。
  • 最小構成でインストールするとき
$ su
# LANG=C apt-get install ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho
# apt-get install gnome gdm xserver-xorg x-window-system

# apt-get install xserver-xorg x-window-system
# LANG=C apt-get install gnome-core
# LANG=C apt-get install gnome
# apt-get install kde kdm
# apt-get install xfce4

10.2. 基本設定

10.2.1. 全般
  • インストールの際に選択するタスクは標準、デスクトップ、ラップトップの3つにするのが基本。ただし、たくさんのパッケージがインストールされるため、最小サイズにしたい場合は全て選択せずにベースシステムだけインストールし、あとからx-windows-systemやgnome-coreを追加するという方法でもよい。
  • デスクトップ環境を選択してインストールすればほとんど追加するものはない。
  • サウンドもalsaconfが設定され、GUI画面もX.orgの設定が自動で行われ(最高解像度を選ぶだけ)、音楽も聴けるし、DVDも見ることができる。
  • Sargeでは(私は)最小限のインストールのあと追加していたが、etchではややパッケージが多すぎるがもうそういう手間はしなくてよいように思う。(不要なものをインストール後に削除すればよいのではないか。)
10.2.2. sudo (ログインユーザでroot権限のコマンドを実行するための設定)
  • visudo
    • rootユーザの例にならい設定。デフォルトのエディタは nano であるので、Ctrl+X で Yes を答えて終了。エディタは変更することもできる。
10.2.3. 時刻合わせ
  • apt-get install ntpdate
  • /etc/default/ntpdate は下記の通り。インストール時のデフォルト値のまま。
  • ntpを入れてもよいがデーモンを減らしたければntpdateをcronで実行するよう設定する。
# The settings in this file are used by the program ntpdate-debian, but not
# by the upstream program ntpdate.

NTPDATE_USE_NTP_CONF=yes
NTPSERVERS="0.debian.pool.ntp.org 1.debian.pool.ntp.org 2.debian.pool.ntp.org 3.debian.pool.ntp.org"
NTPOPTIONS=""
10.2.4. スワップの再作成
  • スワップ(swap)はインストール時に用意するが、無くても動作する。PCのパーティションを区切り直した際に再設定した。
  • スワップ領域の作成
    • パーティション区画を割り当てず、Windowsのページファイルのように特別なファイルとして持つこともできる。
    • パーティション区画の場合はGPartedで作成すればGUIでわかりやすい。linux-swapでフォーマットしたのち、右クリックやメニューからswaponまで行うことができる。
    • 作成したあとの確認
# fdisk -l /dev/sda
   Device Boot      Start         End      Blocks   Id  System
/dev/sda1               1        8322    62914288+   7  HPFS/NTFS
/dev/sda2            8323        9282     7257600    f  W95 Ext'd (LBA)
/dev/sda3   *        9283       12185    21946680   83  Linux
/dev/sda4           12186       12921     5564160   12  Compaq diagnostics
/dev/sda5            8323        8462     1052257+  82  Linux swap / Solaris

# cat /etc/fstab
  <file system> <mount point>   <type>  <options>       <dump>  <pass>
proc            /proc           proc    defaults        0       0
/dev/sda3       /               ext3    defaults,errors=remount-ro 0       1
/dev/sda5       none            swap    sw              0       0
/dev/hda        /media/cdrom0   udf,iso9660 user,noauto     0       0

# swapon -s
Filename                                Type            Size    Used    Priority
/dev/sda5                               partition       1052248 0       -1

# free
             total       used       free     shared    buffers     cached
Mem:       2075900     322584    1753316          0      12080     136900
-/+ buffers/cache:     173604    1902296
Swap:      1052248          0    1052248

10.3. 無線LAN

10.3.1. NIC(内蔵無線LANアダプタ)の調査
  • Think Padには数種類のアダプタがあるようで調査が必要。
    • lspci
    • lspci -n
    • lspci -v
    • PCI ID を確認し、"168c:1014"ならば Atheros製なので madwifi を使う。Intel製なら ipw3945 などを使う。
    • IBM 11a/b/g Wireless LAN Mini PCI Express Adapter ならばAtheros AR5212 である。Windowsのデバイスマネージャでも確認できるがややわかりにくい。
10.3.2. セットアップ手順
# apt-get install linux-headers-2.6.18-4-686
# apt-get install madwifi-source madwifi-tools
# m-a prepare
# m-a a-i madwifi
# modprobe ath_pci
# dmesg (確認)
...
ath_hal: module license 'Proprietary' taints kernel.
ath_hal: 0.9.18.0 (AR5210, AR5211, AR5212, RF5111, RF5112, RF2413, RF5413)
wlan: 0.8.4.2 (0.9.3)
ath_rate_sample: 1.2 (0.9.3)
ath_pci: 0.9.4.5 (0.9.3)
ACPI: PCI Interrupt 0000:03:00.0[A] -> GSI 17 (level, low) -> IRQ 66
PCI: Setting latency timer of device 0000:03:00.0 to 64
wifi0: 11a rates: 6Mbps 9Mbps 12Mbps 18Mbps 24Mbps 36Mbps 48Mbps 54Mbps
wifi0: 11b rates: 1Mbps 2Mbps 5.5Mbps 11Mbps
wifi0: 11g rates: 1Mbps 2Mbps 5.5Mbps 11Mbps 6Mbps 9Mbps 12Mbps 18Mbps 24Mbps 36Mbps 48Mbps 54Mbps
wifi0: H/W encryption support: WEP AES AES_CCM TKIP
wifi0: mac 10.3 phy 6.1 radio 10.2
wifi0: Use hw queue 1 for WME_AC_BE traffic
wifi0: Use hw queue 0 for WME_AC_BK traffic
wifi0: Use hw queue 2 for WME_AC_VI traffic
wifi0: Use hw queue 3 for WME_AC_VO traffic
wifi0: Use hw queue 8 for CAB traffic
wifi0: Use hw queue 9 for beacons
wifi0: Atheros 5212: mem=0xedf00000, irq=66
...
  • 無線LANの設定はGNOME付属のGUIで行う。ネットワークの管理で設定し、Network Managerアプレット(画面右上端)でSSIDを選べば接続できる。エディタでファイルを編集する作業は不要。
  • /etc/modules
# /etc/modules: kernel modules to load at boot time.
loop
  • /etc/network/interfaces
# This file describes the network interfaces available on your system
# and how to activate them. For more information, see interfaces(5).

# The loopback network interface
auto lo
iface lo inet loopback

# The primary network interface
allow-hotplug eth0
iface eth0 inet dhcp

iface ath0 inet dhcp
wireless-essid xxxxxx
wireless-key yyyyyyyyyyyyy

auto ath0
10.3.3. カーネルバージョンアップ時の対応
  • 先日、apt-get upgrade を実行した際にカーネルが 2.6.18-4-686 から 2.6.18-5-686 になった。2.6.18-5-686 で起動すると無線LANアダプタが認識できないので、モジュールの適用を行った。
# apt-get install linux-headers-2.6.18-5-686
# apt-get install madwifi-source madwifi-tools
  (バージョンが変わらない場合は実行しなくてもよい。)
# m-a prepare
# m-a a-i madwifi
# modprobe ath_pci
# dmesg (確認)
# lsmod |grep ath (確認)
# ifup ath0 (ネットワーク接続を有効にする)
  • コマンド実行メッセージ
# m-a prepare

Getting source for kernel version: 2.6.18-5-686
Kernel headers available in /lib/modules/2.6.18-5-686/build
Creating symlink...
apt-get install build-essential
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
build-essential is already the newest version.
0 upgraded, 0 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.

Done!
----------------------------------------------
# m-a a-i madwifi

Updated infos about 1 packages
Getting source for kernel version: 2.6.18-5-686
Kernel headers available in /lib/modules/2.6.18-5-686/build
apt-get install build-essential
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
build-essential is already the newest version.
0 upgraded, 0 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.

Done!
unpack
Extracting the package tarball, /usr/src/madwifi.tar.bz2, please wait...
(以下略)
----------------------------------------------
# modprobe ath_pci

----------------------------------------------
# dmesg (確認)
wifi0: 11a rates: 6Mbps 9Mbps 12Mbps 18Mbps 24Mbps 36Mbps 48Mbps 54Mbps
wifi0: 11b rates: 1Mbps 2Mbps 5.5Mbps 11Mbps
wifi0: 11g rates: 1Mbps 2Mbps 5.5Mbps 11Mbps 6Mbps 9Mbps 12Mbps 18Mbps 24Mbps 36Mbps 48Mbps 54Mbps
wifi0: H/W encryption support: WEP AES AES_CCM TKIP
wifi0: mac 10.3 phy 6.1 radio 10.2
wifi0: Use hw queue 1 for WME_AC_BE traffic
wifi0: Use hw queue 0 for WME_AC_BK traffic
wifi0: Use hw queue 2 for WME_AC_VI traffic
wifi0: Use hw queue 3 for WME_AC_VO traffic
wifi0: Use hw queue 8 for CAB traffic
wifi0: Use hw queue 9 for beacons
wifi0: Atheros 5212: mem=0xedf00000, irq=66
----------------------------------------------
# lsmod | grep ath

ath_pci                83008  0
ath_rate_sample        12992  1 ath_pci
wlan                  173820  5 wlan_wep,wlan_scan_sta,ath_pci,ath_rate_sample
ath_hal               191664  3 ath_pci,ath_rate_sample
----------------------------------------------
# ifup ath0
10.3.4. 無線LAN環境
  • アクセスポイント
    • IODATA WN-AG/A (firmware: 1.02e09W)←新802.11a対応にバージョンアップ。
    • SuperAを使うにはファームウェアを 1.02e09W (新11a) にしなければチャンネルがあわない。
    • SuperGは同じチャンネルなので出荷時のファームウェアでOKだったが、SSID非通知(ステルス)はファームウェア更新が必要だった。
  • T60内蔵WLANアダプタ
    • Atheros Communications, Inc. AR5212 802.11abg NIC (rev 01) (PCI ID:168c:1014)
    • メーカーカタログでは11a/b/g Wireless LAN Mini PCI Express Adapter
    • 動作モード: SuperA (SuperG,11a,11g,11bいずれもOK)
    • SSID非通知(ステルス)を有効にした。
    • 暗号方式: WEP 128bit
+----------+       +-------+        +---+
|ADSLルータ|--LAN--|WLAN AP|--WLAN--|T60|
+----------+       +-------+        +---+

10.4. Bluetooth

10.4.1. Bluetoothマウス(SONY VGP-BMS33)の設定
  • ThinkPad T60はBluetoothデバイスの使用が可能であり、Bluetooth接続のワイヤレスマウスを使うことができる。Windows XPでもLinuxでも使うことができる。
  • Windows XPではBluetoothデバイスを有効にすればよい。デバイスとしてはHID準拠マウスとして認識される。
  • LinuxではBlueZパッケージを使う。インストール時にラップトップタスク(aptitudeで確認できる)に含まれていた。kdebluetoothは便利そうだったので追加した。
# dpkg -l
ii  bluetooth        3.7-1              Bluetooth stack utilities
ii  bluez-gnome      0.6-1              Bluetooth utilities for GNOME
ii  bluez-utils      3.7-1              Bluetooth tools and daemons
ii  libbluetooth2    3.7-1              Library to use the BlueZ Linux Bluetooth sta
ii  kdebluetooth     0.99+1.0beta2-3    KDE Bluetooth Framework
  • PC側のBluetooth受信デバイスはインストール後有効になっている。
# hcitool dev
Devices:
        hci0    xx:xx:xx:xx:xx:xx

#  hciconfig
hci0:   Type: USB
        BD Address: xx:xx:xx:xx:xx:xx ACL MTU: 1017:8 SCO MTU: 64:0
        UP RUNNING PSCAN
        RX bytes:4686 acl:2 sco:0 events:116 errors:0
        TX bytes:601 acl:2 sco:0 commands:69 errors:0

# hciconfig -a
hci0:   Type: USB
        BD Address: xx:xx:xx:xx:xx:xx ACL MTU: 1017:8 SCO MTU: 64:0
        UP RUNNING PSCAN
        RX bytes:4789 acl:3 sco:0 events:126 errors:0
        TX bytes:663 acl:3 sco:0 commands:74 errors:0
        Features: 0xff 0xff 0x8d 0xfe 0x9b 0xfd 0x00 0x80
        Packet type: DM1 DM3 DM5 DH1 DH3 DH5 HV1 HV2 HV3
        Link policy: RSWITCH HOLD SNIFF PARK
        Link mode: SLAVE ACCEPT
        Name: 'xxxxxxx-0'
        Class: 0x3e010c
        Service Classes: Networking, Rendering, Capturing, Object Transfer, Audio
        Device Class: Computer, Laptop
        HCI Ver: 2.0 (0x3) HCI Rev: 0x206c LMP Ver: 2.0 (0x3) LMP Subver: 0x415c
        Manufacturer: Broadcom Corporation (15)
  • Bluetoothマウス(SONY VGP-BMS33)を接続するにあたり、hcitoolで検索し、l2pingで疎通確認してみる。
# hcitool scan
Scanning ...
        00:02:76:08:F5:18       n/a
# hcitool inq
Inquiring ...
        00:02:76:08:F5:18       clock offset: 0x1c48    class: 0x002580
# l2ping 00:02:76:08:F5:18
Ping: 00:02:76:08:F5:18 from xx:xx:xx:xx:xx:xx (data size 44) ...
0 bytes from 00:02:76:08:F5:18 id 0 time 32.93ms
0 bytes from 00:02:76:08:F5:18 id 1 time 19.95ms
  • 上記の通り疎通できるが、すぐにマウスとして動作してくれないので下記手順で接続する。
  • まず、hiddコマンドを実行する。
    • sudo hidd --connect 00:02:76:08:F5:18
  • その後、VGP-BMS33の裏面のCONNECTボタンを押す。上手く接続できない場合は一旦マウスの電源をOFFにしてから再度CONNECTボタンを押す。
  • あるいは sudo hidd --search で接続することもできるが、近所の人のデバイスが見えてしまうこともある。
  • /etc/default/bluetooth
#HIDD_ENABLED=0
HIDD_ENABLED=1
  • hiddコマンドを打つ手間を省くにはhidデーモンを使う。自動起動にすればマウスは自動認識される。設定は /etc/default/bluetooth の HIDD_ENABLED=0 を HIDD_ENABLED=1 に変更する。下記のプロセスがブート時に起動されマウスを認識し使えるようになる。
/usr/bin/hidd --master --server
  • 接続確認例
# hidd --show
00:02:76:08:F5:18 Bluetooth HID Boot Protocol Device [0a5c:0001] connected [boot-protocol]

#dmesg
Bluetooth: L2CAP ver 2.8
Bluetooth: L2CAP socket layer initialized
Bluetooth: RFCOMM socket layer initialized
Bluetooth: RFCOMM TTY layer initialized
Bluetooth: RFCOMM ver 1.8
usb 1-1: new low speed USB device using uhci_hcd and address 2
usb 1-1: configuration #1 chosen from 1 choice
usbcore: registered new driver hiddev
input: HID 04b3:3107 as /class/input/input5
input: USB HID v1.00 Mouse [HID 04b3:3107] on usb-0000:00:1d.0-1
usbcore: registered new driver usbhid
drivers/usb/input/hid-core.c: v2.6:USB HID core driver
usb 1-1: USB disconnect, address 2
usb 1-1: new low speed USB device using uhci_hcd and address 3
usb 1-1: configuration #1 chosen from 1 choice
input: HID 04b3:3107 as /class/input/input6
input: USB HID v1.00 Mouse [HID 04b3:3107] on usb-0000:00:1d.0-1
Bluetooth: HIDP (Human Interface Emulation) ver 1.1
input: Bluetooth HID Boot Protocol Device as /class/input/input7
  • 関連する設定ファイル(直接編集する必要はない。)
    • /etc/bluetooth/hcid.conf
    • /etc/rc.d/init.d/bluetooth
  • 課題
    • 真ん中ボタン含め、クリックは正常に動作するが、ホイールが使えない。
    • /etc/X11/xorg.conf で「Option "ZAxisMapping" "4 5"」を指定してもだめ。
    • Ubuntu ではホイールも問題なく動作する。Ubuntu上で xev で確認したところボタンイベントは"4 5"であった(下記)。しかし、Debianではイベントが拾えておらず xorg.conf だけでは設定できないと思う。
    • Ubuntsu 7.10 には Debian(etch)より新しいバージョンのbluezパッケージが採用されており、新しいバージョンを入れればホイールが使えるようになるかも知れない。
ButtonRelease event, serial 30, synthetic NO, window 0x3600001,
    root 0x3f, subw 0x0, time 654892745, (66,81), root:(328,488),
    state 0x800, button 4, same_screen YES

ButtonPress event, serial 30, synthetic NO, window 0x3600001,
    root 0x3f, subw 0x0, time 654893622, (66,81), root:(328,488),
    state 0x0, button 5, same_screen YES

10.5. フレームバッファの利用

  • シャットダウン時のコンソールの文字が大きい。
  • インストーラーでは問題ないようになっているが、インストール後のコンソールでは日本語が表示できない、ThinkPad T60固有の問題として文字が大きいという現象になる。(※X起動後のコンソールシェル等は問題ない)
  • コンソールで作業する機会はないが、もし、X Windowが立ち上がらなくなった場合に備えて対処した。(compiz設定の試行錯誤でxorg.confの設定を間違えた場合などに便利。ただし、こういう場合にはUSBから別のLinuxを起動してファイルを修正する方法もある)
  • vga16fbかvesafb、およびfbconモジュールを組み込めばよいようであるが、「Debian 徹底入門」に解説されているsarge向けの方法で対処した。
    • /etc/apt/sources.listに "deb /http://kmuto.jp/debian/tettei sarge main" の1行を追加し、apt-get update を行う。
    • apt-get install jconsolewrapper でインストールする。
  • コンソールで日本語を表示(フレームバッファターミナル)
# modprobe vga16fb
# jfbterm -q
# exit
# echo vga16fb >> /etc/modules

10.6. フォント

10.6.1. Vine Linux による日本語 TrueType フォント
  • Debianの公式パッケージ、日本語ゴシック TrueType フォント。
  • apt-get install ttf-vlgothic
10.6.2. IPAフォント
  • deformaを使わない手順
  • ファイルをダウンロードする。(JIS X 0213:2004準拠:IPAfont00203.zip)
  • フォントを格納するディレクトリを作成し、ダウンロードファイルを展開して取り出したttfファイルをコピーする。
$ sudo mkdir /usr/share/fonts/truetype/ipa
$ unzip IPAfont00201.zip
$ cd IPAfont00201
$ cp ipa*.ttf /usr/share/fonts/truetype/ipa
  • fonts.dirとfonts.scaleを作成する。
$ cd /usr/share/fonts/truetype/ipa/
$ sudo mkfontdir
$ sudo mkfontscale
  • xong.confにFontPathを追加する。
$ sudo vi /etc/X11/xong.conf
---------------------------------
Section "Files"
    FontPath "/usr/share/fonts/truetype/ipa"
EndSection
---------------------------------
10.6.3. M+ と IPAフォント

10.7. サウンド関連

  • Debianをインストールするだけでサウンドは有効
  • オーディオファイルをステレオで再生する環境(参考)
+-----+       +----+        +-------+        +---------+
| NAS |--LAN--|WLAN|--WLAN--|  T60  |        | stereo  |
|(mp3)|       | AP |        |<phone>|--LINE--|<LINE-IN>|
+-----+       +----+        +-------+        +---------+
  • T60のヘッドフォン出力
    • DebianでもWindowsでも同様だと思うが、ケーブルを接続したままスリープ状態になった際、ケーブルを抜いてから復帰させてもヘッドフォン出力のままで、本体スピーカーから音が出なかった。復帰後に再度ケーブルを接続すればよいよう。

10.8. その他アプリケーション

10.8.1. Google Toolbar
  • User Agentのチェックがあるためiceweaselには追加できないが、インストールできるように作成されたものがある。
  • Iceweasel and User Agents
    • 上述のX20への導入手順参照。
  • Google Toolbar のブックマーク機能
    • 翻訳(マウスオーバー辞書)とブックマークは便利だが、Iceweasel でブックマークが使えない。エラーコンソールにもエラーが出ている。
    • 仕方なくFirefoxをダウンロードして使うことにする。Iceweaselに導入したGoogle Toolbarがそのまま仕え、ブックマークも問題ない。Firefoxを終了させたあとにIceweaselを起動するとGoogle Toolbarのブックマークが使えるようになった。
10.8.2. GMarks
  • FirefoxのアドオンでGoogleブックマークが使いやすくなる。

11. Sargeインストールメモ

11.1. 全般的なメモ

  • ハードディスクはSATAであり、T60のSATAコントローラにはSarge標準インストーラが対応していないので認識できずインストールできない。参照 http://lists.debian.or.jp/debian-users/200606/msg00025.html
  • T60に関してはBIOSの設定でCompatibleにすれば認識できる。
  • Sarge 安定版(最小のCD)のインストール http://www.debian.org/CD/netinst/
    • 安定版 (stable) 3.1 rev3 でもNIC、HDDともも認識できず。
    • BIOSの設定でCompatibleにすればHDDは認識できるが、NICはe1000を指定しても認識できず。
  • Debian GNU/Linux徹底入門 第3版 ~Sarge対応 付属CD-ROM、DVDでのインストール
    • Sarge 安定版(最小のCD)と同じ。
  • Backported d-i images archive(武藤健志氏公開)のimageでインストール
    • Backported d-i images archive http://kmuto.jp/debian/d-i/
    • sarge-custom-1115.iso - kernel 2.6.19rc3
    • HDD、NICとも認識でき、インストール可能。
  • testing(etch)のインストーラ
    • ハードディスクの自動認識はできた。NICの自動認識はだめ。おそらくeth0とe1000のaliasができてないのだと思う。(2007-03-18追記)

11.2. 無線LAN

11.2.1. NIC(内蔵無線LANアダプタ)の調査
  • 上記(etchインストールメモの環境と同じ)
11.2.2. 無線LAN環境
  • 上記(etchインストールメモの環境と同じ)
11.2.3. セットアップ手順
  • madwifiで使用可能。上手く行ったときの流れは下記の通り。
  • カーネルヘッダーが必要なので/etc/apt/sources.list にtestingのエントリを追加しパッケージを導入する。
...
# Testing
deb http://ftp.au.debian.org/debian testing main contrib non-free
deb-src http://ftp.au.debian.org/debian testing main contrib non-free
# Backports
deb http://www.backports.org/debian sarge-backports non-free
...

apt-get update
apt-get install -t sarge-backports linux-headers-2.6.19-rc3-1-486
apt-get install -t testing madwifi-source
apt-get install -t testing madwifi-tools
  • パッケージ導入後は"m-a prepare"、"m-a a-i madwifi"でインストールする手順だがエラーになる。
  • そこで、make(コンパイル)とモジュール追加を手で行う。
cd /usr/src/module/madwifi
make
make install

modprobe ath_pci

/etc/modutils/ 以下のどれだったかにath0が設定されるよう書いて、
update-modules
/etc/modules.conf に"alias ath0 ath_pci"が追加される。
  • 無線LAN設定、/etc/network/interfaces は以下の通り。
...
auto ath0 
iface ath0 inet dhcp 
#wireless_mode managed
wireless_mode 5
wireless_ap xx:xx:xx:xx:xx:xx
wireless_essid xxx 
wireless_key xxx 
...
  • 上述の通り、stable(sarge)、Backportedのパッケージではコンパイルに失敗する。
    • Kernelバージョンが2.4以前というようなエラーなのでソースを指定したがダメ。手動でmake; make install をしてもダメ。KERNELPATHなどの変数指定でも上手くいかない。
    • madwifiの新しいパッケージを試す。backportsでは上記同様、testing(etch)のモジュールでもm-a a-iのところで同じエラーになるがmake; make installで上手くいった。
apt-get install madwifi-source madwifi-tools
m-a prepare
m-a a-i madwifi ←ここでエラー
m-a a-i madwifi -k /usr/src/linux-headers-2.6.19-rc3-1-486 madwifi ←これでもエラー

...エラー例

make[6]: *** [/usr/src/modules/madwifi/ath/ah_osdep.o] Error 1
make[5]: *** [/usr/src/modules/madwifi/ath] Error 2
make[4]: *** [_module_/usr/src/modules/madwifi] Error 2
make[4]: Leaving directory `/usr/src/linux-headers-2.6.19-rc3-1-486'
make[3]: *** [modules] エラー 2
make[3]: ディレクトリ `/usr/src/modules/madwifi' から出ます
make[2]: *** [binary-modules] エラー 2
make[2]: ディレクトリ `/usr/src/modules/madwifi' から出ます
make[1]: *** [kdist_build] エラー 2
make[1]: ディレクトリ `/usr/src/modules/madwifi' から出ます
Module /usr/src/modules/madwifi failed.
Hit return to Continue?

11.3. X Windows System

  • SargeのXFree86をインストール。
  • xserver-xfree86の設定は以下の通り。
    • 利用したいXサーバドライバは「vesa」を選択する。「ati」ではだめ。
    • カーネルバッファデバイスを使いますか?では「はい」を選択する。
    • マウス、モニタは自動認識「はい」を選択。
    • あなたのモニタはLCDデバイスですかは、LCDであるものの「いいえ」を選択。
  • /etc/X11/XF86Config-4 の Screen セクションに 1400x1050 を追加。
SubSection "Display"
        ...中略...
        Depth     24
        Modes     "1024x768" "1024x768" "800x600" "640x480"
EndSubSection
  • twmで動作確認。
  • kde はapt-get可能。
  • gnome は Backportsのカーネル 2.6.19-rc3-1-486 を使っている場合はapt-getできるパッケージなし。testing(etch)のパッケージはXFree86でなくXorgなので設定が異なる。

11.4. 日本語フォント

  • Debian GNU/Linux徹底入門 第3版 ~Sarge対応 付属CD-ROMを使う(DVDの方には含まれてない)。/etc/apt/sources.listにapt-setupでCR-ROMのエントリを追加するか下記のやり方でインストール。
    • cd /media/cdrom0/tettei/pool/non-free
    • sudo dpkg -i ttf-ryobi_1.0.20050512_all.deb

11.5. ブラウザ

  • flashplugin-nonfree
    • Firefoxではインストールディレクトリ"firefox/plugins/"に"/usr/lib/flashplugin-nonfree"下のファイルをコピーし再起動する。
    • Konquerorでは「設定」ー「Konquerorの設定」ー「プラグイン」に"/usr/lib/flashplugin-nonfree"を追加し、「新規プラグインの探索(S)」ボタンを押す。押す必要がある。再起動してもだめ。
  • 先にiceweasel (mozilla firefox) にプラグインをインストールし (flashが必要なページで案内通りにクリック)、Konqueror の設定で「新規プラグインの探索(S)」を実行する。
2007-02-12

11.6. 日本語入力

  • uimとanthyをインストールした。漢字キーも効く。
  • Sargeではuim-anthyはKDEではQtパッチを入れても上手くいかずuimを使った。
    • アンダーバー(アンダースコア)が「Shift + ろ」で入力できない。下記コマンドを実行し割り当て。
    • xmodmap -e 'keycode 123 = backslash underscore'
    • keycodeはkconsoleでxevを実行し「Shift + ろ」を押してみる。kconsoleにログが出力されているのでそれを見ればわかる。

11.7. 時刻合わせ

  • ntpdate パッケージを導入する。apt-get install ntpdate
  • デスクトップPCならばNTPサーバを入れる必要はないと思う。デーモン(常駐プロセス)は少ない方がよいでしょう。

11.8. サウンド

  • ALSAを使わなくてもCD再生、mp3ファイル再生ができる。
  • CD再生はKMixの入力でCDをONにする。
  • mp3はKMixの出力でPCMをONにする。
  • XMMSは出力プラグインを"ALSA出力プラグイン"にすれば音が出た。(「オプション」ー「設定」)ALSAは使ってないがなぜかそのようになる。
  • streamtuner
    • インターネットラジオ用、sarge stableパッケージ。
2006-12-20

11.9. メディアプレーヤー

2007-02-13

11.10. ネットワークドライブ(SMB)

  • KonquerorやNautilusでWindowsネットワークドライブへのアクセスは可能だが日本語が化けるのでマウント。
  • root以外の一般ユーザでのsmbmount
    • smbmountはsmbfsパッケージに含まれ、apt-get install smbfs でインストールする。
    • sudo smbmount //landisk/disk landisk -o fmask=777,dmask=777,codepage=cp932,iocharset=euc-jp
    • 上記の例では/mntにではなく、一般ユーザのホームディレクトリにマウントしている。ディレクトリはあらかじめ作成しておく。
    • fmask、dmaskオプションを付けないとroot以外のユーザに書き込み権限が付かない。付けないとrootユーザのrwxr-xr-x(755)になる。umaskに依存するかも知れないがumaskはあまり変えたくないのでオプション指定した。
    • なお、setuidはできない
$ sudo chmod u+s `which smbmount`
$ sudo chmod u+s `which smbumount`
$ smbmount //landisk/disk landisk
libsmb based programs must *NOT* be setuid root.
3780: Connection to landisk failed
SMB connection failed
$ sudo chmod u-s `which smbmount`
$ sudo chmod u-s `which smbumount`
  • /etc/fstab を使う。下記追加。
    • //landisk/disk /home/xxxxx/landisk smbfs fmask=777,dmask=777,codepage=cp932,iocharset=euc-jp,noauto 0 0
    • sudo mount /home/xxxxx/landisk を実行する。
  • 入力ミスを防ぐおもしろい方法 http://www.kkoba.com/linuxws/cui.shtml
    • .bashrcに以下追加
 function smbmount
 {
         /usr/bin/smbmount $1 $2 -o codepage=cp932,iocharset=euc-jp,username=$3;
 }
  • どうしても文字化けが発生する場合の参考情報
    • smbclientのコード変換はSambaが行い、smbmountでのコード変換はLinuxカーネルが行う。smbmountの文字化けはSambaの設定では直らない。→Re: smbmountでファイル名が文字化けする http://www.tac.tsukuba.ac.jp/~yamato/samba/17000/msg00462.html
    • fstabにsmbfsではなくcifsを指定する方法→マウント時にエラーとなり未検証。
    • 回避策としてnkfでコード変換する。→Konqueror等での回避策でないが、「ls /mnt/lanfisk/doc | nkf -e」で変換できる。
2007-02-13

11.11. 参考

12. 備考

12.1. ビープ音を消す(beep off)

  • 基本的にはPCのボリュームボタンで音を小さくできる。
  • http://condor.depaul.edu/~jkristof/debian-tp600e.html
    • Gnome: Control Center|Peripherals|Keyboard|Keyboard bell
    • Gnome terminal: Settings|Preferences|Silence Terminal Bell
    • xterm: (~/.xsession) xset b off
    • bash: (/etc/inputrc or ~/.inputrc) set bell-style none
    • tcsh: (~/.cshrc) set nobeep
    • vim: (~/.vimrc) set vb
    • POST: (IBM DOS utility) ps2.exe beep off
    • all: tear out speakers :-)

12.2. APTの使い方(備忘)

  • どこからインストールしたか確認する方法
    • apt-cache show [パッケージ名]
    • apt-cache policy [パッケージ名]

12.3. KNOPPIX(Linuxパーティションからの起動)

  • KNOPPIXのCDに含まれるinstall2win.batを実行すれば、KNOPPIXをWindows 2000/XPのパーティションにインストールできるが、デュアルブートにしているPCであれば、Debianのパーティションにインストールする方が簡単ではないかと思い試した。
  • ファイルをコピーし、Grubに設定を書いて起動すればよいので、Grubのインストールをする必要がなく、Windowsのパーティションにインストールするよりシンプルである。
  • ファイルのコピー
    • install2win.batを参照し、KNOPPIX(というファイル)、linux(カーネル)、minirt.gz、moduleファイル(2個)のみ。
    • ルート直下に(必ず大文字で)"KNOPPIX"というディレクトリを作り、そこにファイルをコピーする。ディレクトリ名が小文字だと"Can't find KNOPPIX filesystem"というエラーでブートが止まる。
    • コピー後のファイルリスト
$ ls -l /KNOPPIX/
-r--r--r-- 1 root root 702992330 2008-04-19 20:01 KNOPPIX
-r--r--r-- 1 root root   2029901 2008-04-19 20:02 linux
-r--r--r-- 1 root root   1474732 2008-04-19 20:03 minirt.gz
dr-xr-xr-x 2 root root      4096 2008-04-19 20:04 modules

$ ls -l /KNOPPIX/modules/
-r--r--r-- 1 root root 113076 2008-04-19 20:04 aufs.ko
-r--r--r-- 1 root root  32867 2008-04-19 20:04 cloop.ko
  • Grubの設定
    • install2win.batから芋づるに起動されるgrub-setup.batやmkmenu.batと、isolinux.cfg(/boot/isolinux/isolinux.cfg)を参照して起動オプションを検討する。
    • ramdisk_size=100000オプションがないとKernel Panicで起動に失敗する。
    • lang=jaオプションはデスクトップを日本語環境にするためのもの。付けないとドイツ語環境で起動する。起動後に変更することはできる。
    • vga=791オプションはブート画面を解像度1024×768、65536色にするもの。ブート時のメッセージがカラーで小さくなり見やすい。ペンギンの絵も出る。
    • screen=1400x1050はデスクトップの画面解像度を指定するもの。vga=791オプションを付けてブートした際にデスクトップのスクリーンが640×480になるので指定した。CD起動でも同様の現象になり、bootプロンプトで"knoppix screen=1400x1050"を付ける必要があった。
  • KNOPPIX 5.1.1J の場合
# knoppix
title = KNOPPIX 5.1.1J_AC on sda3
root (hd0,2)
kernel /KNOPPIX/linux ramdisk_size=100000 init=/etc/init ro lang=ja vga=791 screen=1400x1050 nomce loglevel=0
initrd /KNOPPIX/minirt.gz

# 参考 (isolinux.cfg)
# kernel /KNOPPIX/linux ramdisk_size=100000 init=/etc/init lang=ja apm=power-off vga=791 initrd=minirt.gz nomce loglevel=0 quiet BOOT_IMAGE=knoppix
# 参考 (mkmenu.bat)
# kernel /KNOPPIX/linux ramdisk_size=100000 init=/etc/init ro highres=off libata.atapi_enabled=1
  • KNOPPIX 6.0.1J の場合
title KNOPPIX(6.0.1ja,normal) /dev/hda1 in WinXP 
root (hd0,0) 
kernel /knoppix/linux ramdisk_size=100000 lang=ja vt.default_utf8=0 apm=power-off vga=791 init=/etc/init nomce nolapic_timer loglevel=0 ro
initrd /KNOPPIX/minirt.gz 

# 参考 (isolinux.cfg)
DEFAULT knoppix
APPEND ramdisk_size=100000 lang=ja vt.default_utf8=0 apm=power-off vga=0x311 initrd=minirt.gz nomce quiet loglevel=0 nolapic_timer
  • Grubの設定(FAT32パーティションの場合)
    • FAT32パーティションにファイルをコピーする場合、コピー先ディレクトリは大文字KNOPPIXにするが、起動時にはディレクトリ名を小文字で指定する。(hd0,3)にコピーしたとすれば下記の通り実行する。
    • なお、これはT60でない別マシンで試した例。VistaがインストールされているNTFSパーティションにコピーしても起動時にマウントできず、FAT32パーティションを作成して試したもの。GRUB起動CDを使ってブートした。
grub> root (hd0,3)
grub> kernel /knoppix/linux ramdisk_size=100000 init=/etc/init ro lang=ja vga=791 screen=1280x800 nomce loglevel=0
grub> initrd /knoppix/minirt.gz
grub> boot
  • GRUB起動CDのisoイメージの作成
    • stage2_eltoritoを使う方法が便利
    • KNOPPIXを起動し下記の通り実行
      • $ mkdir work
      • $ mkdir work/boot
      • $ mkdir work/boot/grub
      • $ cp /usr/lib/grub/i386-pc/stage2_eltorito work/boot/grub
      • $ cp /boot/grub/menu.lst work/boot/grub
      • menu.lstを編集し「savedefault」の行を削除する。「savedefault」のあるmenu.lstを使うと起動時に書き込みが必要になり、CDには書き込めないのでエラーになる。
      • $ mkisofs -R -b boot/grub/stage2_eltorito -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table -o grub.iso work
    • stage1とstage2を使う方法
    • "dd if=/dev/zero of=./cdboot bs=512 seek=212 count=5548"の数字の計算方法は、seekは1+210+1=212、countは(2880*2)-212=5548です。isoイメージは1.2MB、1.44MB、2.88MBで作成しますので、足りない書き込みをzero=0で埋めます。
    • mkisofsのオプションの違いは参考にしたサイトのお手本を参考にしただけです。
$ dd if=/dev/zero of=cdboot bs=1k count=2880
2880+0 records in
2880+0 records out
2949120 bytes (2.9 MB) copied, 0.0220025 s, 134 MB/s

$ sudo losetup /dev/loop1 ./cdboot

$ dd if=/usr/lib/grub/i386-pc/stage1 of=./cdboot bs=512 count=1
1+0 records in
1+0 records out
512 bytes (512 B) copied, 0.0136285 s, 37.6 kB/s

$ dd if=/usr/lib/grub/i386-pc/stage2 of=./cdboot bs=512 seek=1
210+1 records in
210+1 records out
107588 bytes (108 kB) copied, 0.00669158 s, 16.1 MB/s

$ dd if=/dev/zero of=./cdboot bs=512 seek=212 count=5548
5548+0 records in
5548+0 records out
2840576 bytes (2.8 MB) copied, 0.0764529 s, 37.2 MB/s

$ sudo losetup -d /dev/loop1

$ mkdir work
$ cd work
$ mv cdboot work
$ mkisofs -r -J -b cdboot -o cdboot.img work

12.4. ハードディスク交換(HDD換装)

  • 2台のハードディスクをPCに付けて、GPartedでコピーすると簡単。
  • 2台目は外付けUSBドライブか、ThinkPadなら別売りのベイアダプターを使う。
  • GPartedはUSB起動のPuppu Linuxが便利。LiveCDなら外付けのCDドライブで起動する。ThinkPad T60の場合、電源投入後、ThinkVantageボタン、続けてF12を押してブートデバイスを選択する。
  • NTFS、EXT3やFAT32のパーティションはコピーできるが、LVMやReiserFSのパーティションはコピーできない。コピー先に同じサイズのパーティションを作成し dd コマンドでコピーする方法があるが、この方法はセクタエラーへの対処など心配が残る。
--y(since 2006-12-04)

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