2009/08/15 VectorLinux Install

VectorLinux Install

VectorLinux Install

インストール

環境

  • IBM/Lenovo ThinkPad T60 (2007-33I)
  • IBM/Lenovo ThinkPad X20 (2661-24J)
    • X20には Multimedia Bonus Disc 未導入

バージョン

  • VectorLinux 5.9
  • Vector Linux Multimedia Bonus Disc 1.0

情報収集

  • Welcome to VectorLinux - VectorLinux.com http://vectorlinux.com/
  • Vector Linux Solutions - Home http://www.vectorlinuxsolutions.com/
  • Vector Linux Multimedia Bonus Discでマルチメディアのプロに - SourceForge.JP Magazine http://sourceforge.jp/magazine/08/10/16/0126258
    • SourceForge.JPの紹介記事を読み、音楽制作環境として便利そうなのでインストールすることにした。
    • Slackwareベースのディストリビューションは軽快に動作するものが多いが、VectorLinuxも期待通り軽快であった。
  • 問題は殆どないが、DebianやFedora/CentOSと比べるとパッケージが少なく、ないものはtar.gz形式のパッケージをダウンロードしインストールする必要がある。(それだけでよいとも言える)
  • インストールはダウンロードしたISOイメージからCDを作って起動すれば大丈夫。VectorLinux 5.9は英語版しかないがウィザードを進めてインストールする。

ダウンロード

  • VectorLinux5.9 をダウンロードする。Standard Edition (VL5.9-STD-Gold.iso)がサイズも小さくてよいと思う。
  • Multimedia Bonus Disc をダウンロードする(MultimediaBonusDisc-1.0.iso)。VectorLinux5.9 インストール後に入れるマルチメディア環境一式。

インストール手順

  • 公式サイトのインストール手順は英語だが画面キャプチャ付きでわかりやすい。
  • 作成したCDを使ってPCを起動する。
    • bootプロンプトでオプションの指定が可能だが、ThinkPad T60の場合は何もなくて大丈夫。
  • VECTOR LINUX SETUP 画面 (KEYMAP/START/LILO/EXIT)
    • キーマップ(KEYMAP)は日本語キーボード(jp.bmap Japanease)が選択できる。
    • "START"でインストールを開始する。
  • VECTOR LINUX SETUP 画面 (README/RESIZE/FDISK/INSTALL/EXIT)
    • インストール先のHDDドライブを選択。
    • FDISKメニューの"ZERO"はHDDを全部使える場合の選択肢、デュアルブートにする場合は"NO (start cfdisk with the existing partition table)"を選択する。パーティション編集ツールは cfdisk となっており便利なツールだが、事前に他のツールでインストール用パーティションを作っておいてもよい。スワップ用パーティションとルート用パーティションがあればよい。
    • ファイルシステムは reiserfs、xfs、ext3、他から選択できる。一番上の選択肢の reiserfs で問題なかった。ext3 でも問題なかった。
  • BULKS SELECTION 画面で x11/xfce4、開発環境(gcc, make, 等)、kernel source、Samba、Option(gameなど)の選択が可能。x11/xfce4と開発環境を選択した。
  • パッケージ選択の詳細はデフォルトのままINSTALLを進める。
  • VectorLinux のブートローダーは LILO となっており、Grubが選べない。インストール先は MBR でなく SECTOR を選択し、VectorLinux をインストールしたパーティションに LILO を入れればよい。念のため、使用中のGrubのmemu.lst を控えておく。
  • キーマップやロケールの選択画面では日本語やAsia/Tokyoが選択できる。(デスクトップが日本語環境になるわけではない)
  • マウスやネットワークの設定のあと ALSA CONFIGURATOR が起動する。サウンドカードを選んでOKで進めればよい。ディスプレイの設定はThinkPad T60の場合24bit、1400x1050でよい。あとで VectorLinux の設定ツールの VASM で再設定することもできる。
  • ThinkPad T60 (2007-33I) の場合、ディスプレイドライバは fglrx が使用できる。なお、ThinkPad X20 (2661-24J) の場合、fglrx と radeon はダメなので、ati か vesa を選択する。

Multimedia Bonus Discインストール

  • CDを使ってインストールすれば問題ない。

無線LAN

  • T60 の無線LANを使用する。ドライバは wext を使う。WPA での接続が可能。
  • Wifi Radar と VLWifi がインストールされている。どちらでも上手く接続できる。
  • VLWifi では SSID と Pre-shared Key (8~63) を指定する。
  • X20 には無線LANがついてないので IO DATA の WN-AG/CB3(Atheros 5212) を使った。ドライバは同じく wext 、インターフェースは ath0 で使うことができる。WPA で接続可能。特に問題なし。

日本語環境

フォント
  • IPAフォント、M+ と IPAフォントの合成フォント(http://mix-mplus-ipa.sourceforge.jp/)、VLゴシックなどをダウンロードする。
  • フォントは /usr/share/fonts/local にインストールする。/etc/X11/xorg.conf に追記しておくこと。
  • 下記のようにインストールするか、単純にホームディレクトリの .fonts にファイルを置いておくことでもよい。
cd /usr/share/fonts/local
cp ~/Desktop/font/ipa*.ttf .
cp ~/Desktop/font/ipa/*.ttf .
cp ~/Desktop/font/vlgothic/VL-*.ttf .
cp ~/Desktop/font/mplus/M+*.ttf .
mkfontscale
mkfontdir -e /usr/share/fonts/encodings
ls /etc/fonts/conf.d -l
vi /etc/X11/xorg.conf
cd /etc/fonts
cp -p fonts.conf local.conf
vi local.conf
  • .fonts にファイルを置くだけの方法
$ ls  ~/.fonts
M+2P+IPAG-circle.ttf   VL-Gothic-Regular.ttf   ipag.ttf   ipagui.ttf  ipamp.ttf
M+2VM+IPAG-circle.ttf  VL-PGothic-Regular.ttf  ipagp.ttf  ipam.ttf
  • デスクトップの日本語化の方法はわからないが、ブラウザなどはこれで問題ない。
日本語入力
  • VectorLinux にはパッケージマネージャの Gslapt があり、ここから、scim と scim-anthy を選択してインストールすればよい。
  • /etc/profile.d/scim.sh のパーミッションが755(-rwxr-xr-x)になってなければ変更する必要がある。
    • chmod 755 /etc/profile.d/scim.sh

ブラウザ

  • 標準の firefox は firefox 2 なので、firefox-3.0.3.tar.bz2 をダウンロードしてインストールした。firefox 3 ユーザ用に firefox-langpack-ja というパッケージがあるが使っていない。
  • Flash Player は Adobe のサイトから install_flash_player_10_linux.tar.gz をダウンロードしてインストールした。plugins という名前の標準パッケージもあるが試していない。

自動ログイン

  • VectorLinux は xfce4 だがログインマネージャは KDM である。自動ログインは /usr/share/config/kdm/kdmrc を3箇所編集すればよい。
#AutoLoginEnable=true
  ↓
AutoLoginEnable=true

AutoLoginUser=xxxxxxxx (自動ログインするユーザ名)

DefaultUser=xxxxxxxx (自動ログインするユーザ名)

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