ASUS N56VMセットアップ (Windows と Linux)


  • 機種名:ASUS N56VM-S3610B
  • ファームウェア
ファームウェアはUEFI対応のファームウェアです。
Amerivan Megatrends Version 206, Aptio Setup Utility

Esc + Power-On ・・・Boot Device選択(Live CD/DVD、USBメモリからで起動できる)
Del + Power-On ・・・ファームウェアセットアップ画面
F9 + Power-On ・・・リカバリーパーティションからの復元(AI Recovery)


  • 購入時のパーティション構成(UEFIベース、GPT)

最初にPCが届いたときはHDDはGPTになっており、下記のパーティション構成でした。


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Partition 1  200 MB fat32 Label:System Flag:boot
          EFI システム パーティション (ESP)
Partition 2  128 MB フォーマット不明
          Microsoft 予約パーティション (MSR)
Partition 3  279.45 GB NTFS Label:OS (Windows 7 - C Drive)
Partition 4  393.86 GB  NTFS Label:DATA (D Drive)
Partition 5  25.00 GB  NTFS Flag:hidden,diag

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Microsoftの推奨パーティションと同じです。
UEFI ベースの推奨ディスク パーティション構成 http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd744301(v=ws.10).aspx

* * * * * *
  • あるとき、PCがHDDからブートできなくなり、CD、DVD、USBメモリからはブートできたのでいろいろ調べましたがわからず、ASUSサポートセンターに連絡しました。
  • 実機検査となり、OSが正常起動していないとのことでリカバリー処置となり、返送されてきました。修復後、HDDはMBRベースになっていました。
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Partition 1    プライマリ    25 GB  Flag:hidden (リカバリー)
Partition 2    回復               100 MB Flag:boot

Partition 3    プライマリ    158 GB Label:OS (Windows 7, C Drive)

Partition 4    プライマリ    残り約500 GB  (D Drive)


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2TBを超えるHDDではないので、MBRベースの方が従来のツールで扱えて便利です。GPTでいろいろ試したいところもありましたが、このまま使うことにしました。


注意点としては、Partition 2 (100MB) のWindowsの回復パーティションに boot フラグがなければWindowsが起動しなくなります。何かの拍子に他のパーティションに(隠しになっている先頭のリカバリーパーティション含め)boot フラグが移ってしまったときは Windows が起動するよう直しましょう。Diskpart ツールでは "Active" に、ディスクの管理ツールで見たときも「アクティブ」と表示されます。Gparted や partedd では "boot" です。parted の場合 set 2 boot on とすれば Partision 2 に boot フラグが立ちます。


  • パーティション追加
Debian、Ubuntu等のLinuxとデュアルブートにしたいため、下記の手順でパーティションを追加しました。4番目のパーティションを拡張パーティションにするためです。

  1. Windows 7 の付属の AI Recovery にてリカバリーBD(ブルーレイ) を作成
  2. Windows 7 標準のシステムバックアップ実施(外付けUSB HDDにバックアップ)
  3. Windows 7 標準のシステム修復ディスク作成(CD-RW)
  4. Cドライブの縮小(300GB→158GBに)
  5. Dドライブを前に詰めて縮小では5番目のパーティションが作れなかったので、一旦削除して再作成したところ、4番目のDドライブが自動的に拡張パーティションになり、5番目以降のパーティションを作成できるようになりました。このあたりの制約はGPTの方が楽かも知れません。
Windows の diskpart ツールで確認した結果
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DISKPART> list disk ディスク 状態 サイズ 空き ダイナミック GPT ------------ ------------- ------- ------- --- --- ディスク 0 オンライン 698 GB 4096 KB ディスク 1 オンライン 7800 MB 0 B DISKPART> select disk 0 ディスク 0 が選択されました。 DISKPART> list volume Volume ### Ltr Label Fs Type Size Status Info ---------- --- ----------- ---- ---------- ------- --------- -------- Volume 0 E DVD-ROM 0 B メディアなし Volume 1 F RECOVERY FAT32 Partition 25 GB 正常
Volume 2 C OS NTFS Partition 158 GB 正常 ブート
Volume 3 D data NTFS Partition 320 GB 正常
Volume 4 System NTFS Partition 100 MB 正常 非表示
Volume 5 G FAT32 リムーバブル 7799 MB 正常


DISKPART> list partition



  Partition ###  Type                Size     Offset

  -------------  ------------------  -------  -------

  Partition 1    プライマリ               25 GB  1024 KB

  Partition 2    回復                 100 MB    25 GB

  Partition 3    プライマリ              158 GB    25 GB
  Partition 0    拡張                 515 GB   183 GB
  Partition 4    論理                 320 GB   183 GB
  Partition 5    論理                4096 MB   503 GB
  Partition 6    論理                  16 GB   507 GB
  Partition 7    論理                  55 GB   523 GB
  Partition 8    論理                 119 GB   578 GB

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  • GPTとMBR(HDDをどちらの形式にした方がよいか)
GPTの場合、Windowsのブート構成も複雑ですし、パーティションツールでの操作も不安が残りますが、制約が少ないので、トラブルが発生しなければやっぱり便利だと思います。

Windows標準の仕組みやGrubも設定が複雑なので、MBRであればMBMのような定番のマスターブートマネージャーが使えて便利だったのですが、今のところ、プレインストールのWindowsを温存するにはWindows標準の仕組みを使い、bcdedit でデュアルブートの選択をするしかないのかなあと思います。
  • 現在の問題点
作成したパーティションにLinuxをインストールしたのですが、HDD への grub-install に失敗し、USBメモリからブートしてます。USBメモリへの grub-install はできました。

sudo grub-install /dev/sdb ・・・成功
sudo grub-install /dev/sda7 ・・・失敗

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$ sudo grub-install /dev/sda7
/usr/sbin/grub-setup: warn: Attempting to install GRUB to a partitionless disk or to a partition. This is a BAD idea.. /usr/sbin/grub-setup: warn: Embedding is not possible. GRUB can only be installed in this setup by using blocklists. However, blocklists are UNRELIABLE and their use is discouraged.. /usr/sbin/grub-setup: error: will not proceed with blocklists.

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この場合、たいてい force オプションを付ければよいかと思って試しましたが失敗。調査中です。

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$ sudo grub-install --force /dev/sda7
/usr/sbin/grub-setup: warn: Attempting to install GRUB to a partitionless disk or to a partition. This is a BAD idea.. /usr/sbin/grub-setup: warn: Embedding is not possible. GRUB can only be installed in this setup by using blocklists. However, blocklists are UNRELIABLE and their use is discouraged.. /usr/sbin/grub-setup: error: cannot read `/boot/grub/core.img' correctly.

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Live DVDからLinuxを起動しても上記エラーは変わらず、単に core.img との比較などの Grub の処理を誤魔化すために "--grub-setup=/bin/true" を付ければ一見正常終了しますが、実際はインストールに失敗してます。

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sudo grub-install --root-directory=/media/debian-root --force --grub-setup=/bin/true /dev/sda7 Installation finished. No error reported.
(→これでも実際は上手くインストールできていない。)

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どうも、grub2 の場合、btrfs へのインストールは無理のようで、/boot だけ ext4 にすることにしました。インストーラーにて正常にインストールできました。


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